勤務先の保育所の園児に性的暴行を加えたなどとして、強制性交等罪などに問われた千葉県野田市の元保育士の男(26)が、約10人の園児にわいせつ行為をしたと認めていることが裁判で明らかになった。性加害者への治療を中断して保育所に就職していたことも判明した。園には事件発覚前から被害の相談があったが、園では事実関係を確認できなかったという。
男は無職水浦雄太被告。判決は3月1日、千葉地裁松戸支部で言い渡される。
起訴状などによると、被告は2019年12月~20年2月、勤務先の保育所で園児3人にわいせつな行為をしたなどとされる。裁判で被告は3件の起訴内容を認め、保育所内で「10人前後にわいせつな行為をした」と明かした。検察側は懲役7年を求刑し、弁護側は執行猶予付き判決を求めている。
裁判では、被告が保育士の資格取得のための専門学校に在籍中に小学生の男児にわいせつな行為をしたとして、16年に損害賠償を求める民事訴訟を起こされていたことが判明。その後、被告は性障害の治療機関に1年ほど通院したが、医師に反対されながら今回の保育所への就職を決め、途中で治療を中断していたことも明らかになった。こうした事実を伝えずに、保育所に就職していたという。
また、捜査関係者や園の関係者…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル